架空の杜

The journey is the reward.

第一回でいきなり極みを見せつける駄作漫画の多いことについて

ハヤテのごとく! ネギま! さよなら絶望先生のファンのためここ一年ぐらい、マガジンとサンデーを読むようになったのですが、打ち切りになる作品も多くて漫画家も大変だなぁと思います。打ち切り作品には共通項があって、主人公が初回から尋常でない才能を発揮するというのばかりですね。少年漫画の主人公が無才なら誰も読んでいてカタルシスを得られませんから才能があるのはいいのですけど、いきなり常軌を逸した才能を第一回で見せて、結局展開に行き詰まって失速する失敗の王道を歩む学習能力のない漫画家さんの思慮の浅さと、それをデビューさせる編集者の無能ぶりには憤りすら感じます。 マガジンのコマコマとかクラックとか本当に酷い作品でした。最近は立ち読みで済ます方がマガジンになってしまったのですが、購入しているサンデーでもやっぱり、初回から才能出しまくりのスポーツ漫画が立て続けに連載をはじめてます。今週号で巻頭60頁を与えられて始まったGOLDEN★AGEですが、いきなりジダンですか! 後ろの方でもう一人の天才を登場させてます。二人の天才を絡めてお話を続けるつもりのようですが、サッカーは11人でするものなので、既に構造的な限界が露わになってますね。人気は出ないだろうなぁ。いきなりクラスのアイドルに惚れられているのも興醒めですね。この手の漫画はちゃんと主人公の成長を丹念に描かないと、読者の共感が得られないっていうのは、スラムダンクヒカルの碁が大ヒットしたことで証明されているはずなのに、無反省な作品が相変わらず量産されていて鬱です。