架空の杜

The journey is the reward.

ゲッサン創刊二号

ゲッサン 2009年 07月号 [雑誌]

ゲッサン 2009年 07月号 [雑誌]

ハレルヤ オーバードライヴ!

面白かったです。予定されていた「メタりか!」から題名が変わっていますけど、覚えやすさからいって変更する必要はなかったと思います。あまりにもウケ狙いなので止めたのか、本家のメタリカから(という大御所バンドがあるのです)クレーム着たのか不明です。これってネタ元に「げんしけん!」が混ざっていますね。BECKは読んでいないけど、やっぱり影響があるのだろうかね。ネーム運びもコマ割も画力も,全て水準以上。畑先生のプッシュがあったとしても新人で巻頭を飾るだけのことはある。難をいえばヒロインにイマイチ萌え的な魅力に欠けることかな。でも絵が熟れてきたら魅力的になりそう。

あずまんが大王 補習編

前回よりも、以前のノリが戻った感じがする。3部構成で一つ目がとも、二つ目が榊さん、三つ目が全員がメインとなっています。大阪さんばかりをプッシュした前回よりはバランスがとれています。しかし、ゲッサンの中で露骨に浮いているのは面白い。それだけこの作品が個性的なんでしょうね。

マコトの王者

初回はあまりにも手垢のついた設定だったので拒否感があったのだが、とにかく圧倒的に読みやすく、描き手の情熱が線の一本一本に感じられて、手堅く面白い作品になりそうな気がしてきた。話の流れからして勝負は次回でしょう。

よしとおさま!

これも読みやすいのが特徴。出てくる女性が主人公の回想に出てくる母のみというのが潔い。これ、ギャグマンガなんですよね。そうなるともっと声を出して笑えるようなレトリックが欲しい。

アオイホノオ

焔は熱血なのにセコイく結構計算ずくなのにワラタ。レトリックで笑わせるタイプだけれども、ギャグマンガであり、ストーリーマンガであるという両方を当たり前のように成立させているのは才能だろうなぁ。

信長協奏曲

前回に引き続き巻末収録。創刊したばかりで二号続けて巻末というのは週刊と違って,よい掲載位置なのかもしれない。この手のマンガは大の苦手なハズなのに,これは楽しく読める。画力もさることながらネームが新人とは思えないぐらい上手いです。

その他の作品

リンドバーグや楽神王といった作品は、読者を置いてけぼりにして,異世界の設定を読者が既に知っているような前提で話がドンドン進むのでついて行けない。週刊少年サンデーでも読んでいない作品は全部、この系統の作品だ。サンデー系列はこの手の作品が好きみたいだけど、考え直した方が良いじゃないでしょうかね。