架空の杜

The journey is the reward.

ぽてまよ最終話の感想

大変素晴らしい作品でした。ストーリー・作画・ギャグの切れ味・音楽・キャスティングどれをとっても瑕疵が無く、原作の良さとアニメにしか表現できない良さの相乗効果がこれだけ顕著な作品も珍しいと思いました。

ズレた世界だからこそ愛おしい

それぞれのキャラクターが個性的で異常で「届かない想い」をもっている。その届かなさぶりを「笑い」として意識的に描いているところが素晴らしかったです。可愛らしい絵柄に反して血や尿といった体液が放出しまくりの作品なのですが、ズレた他者との摩擦の隠喩なのです。最後の最後で素直とみかんの手が繋がったところでぽてまよは一度昇天します。それを受けてぽてまよを想う素直とみかんの気持ちが重なったとき

ぽてまよは目を覚まします。これって優れて人生の凝縮です。優れたアニメと巡り会えて嬉しく思います。

ぽてまよ 1 [DVD]

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