架空の杜

The journey is the reward.

組織にウンザリして隠遁している理由

雨が降っています。梅雨です。雨音が聞こえると不思議と落ち着きます。晴れの日は外界の音が孤立心を刺激します。その点、雨音は優しい。誰にも拘束されない日々は素敵です。思えば今までずっと拘束される代償に飯を食わせてもらったり、学歴を与えてもらったり、給金をもらったりしていたわけです。社会というか資本主義社会は、人を拘束して集めてそこから価値を生む仕組みで成り立っています。昔の一部の思想に染まった人は、拘束する人を糾弾して新しい社会を創ろうとして失敗しました。資本家を糾弾しながら、自分たちも組織を作って権力闘争をしたり、内ゲバをおこしていたのですから、よく判りません。

組織に自由を献げないと人は生きていけないのでしょうか。人間はその文字が示すとおり、一人では基本的にやっていけないようにできています。生活の糧の源となるお金も、どこかに所属しているだけで、もらえるようにできているようです。無能な正社員とか無能な公務員とか、実は世の中で一番効率的に稼いでいる人たちなんです。中途半端な自由を選ぶと一番費用対効果の悪いお金の稼ぎ方をしなくてはなりません。自由を謳歌していると嘯いていますけど、フリーターは一番非効率なお金の取得方法です。逆に雇う側からすれば一番コストパフォーマンスのよい労働者です。

フリーターの8割は正社員希望らしいですが、みなさんよく判っているんです。リストラ後に残った正社員の一部は地獄をみているらしいですが。法人は法人に対しては気前よくお金を払います。法人に所属している人間に対しても割に合わないお金を簡単に渡します。

上記のことはよく分かっているのですけど、俺は離脱しました。「お世話になっています」という言葉が飛び交う世界と、あからさまに無能な人間に先輩だから、上司だから、経営者だからということで気を遣うのにウンザリしたんですね。ウンザリの代価としての賃金をもらうために生きているのは、本末転倒な気がしたのです。

とはいえ、金がないと居場所が無くなってしまう現世ですから、数ヶ月後にはどっかでフリーターをしているんでしょうね、うひひ

参考:リストラ反動 人手不足