架空の杜

The journey is the reward.

母性無き世界

14巻で亜子が「おかーさーん」と叫ぶシーンが妙に新鮮に感じるほど、ネギま!の世界というか赤松健の世界では「母」は描かれないですし。キャラが憧憬の対象とするのは「父」なんですよね。巧妙にあざとく「母」及び中年以降の女性が排除された世界が赤松ワールドの大きな特性です。


ウチはお父さんもお母さんも元気やし
友達もみんなええ人で
とても幸せなのも分かっています。
このセリフで赤松健の世界では「母」は平凡の象徴として認識されているのが分かります。ネギはナギに、明日菜は父親代わりだったタカミチに強く憧れているのですが、母に関してはモノローグでも全く触れられません。

唯一の加齢した女性の登場人物であるエヴァンジェリンが不老の少女であることを考えると、母性の排除はハッキリと意図した確信犯なんでしょうね。

ハヤテのごとく!とかでは、ヒナギクのお母さん(義母だけど)とか、西沢さんのお母さんとか普通に出てくるので、萌えに母は邪魔とかそういう技術論のお話でもないような・・・