架空の杜

The journey is the reward.

ハヤテのごとく!は萌えコメディーだと思う

ハヤテのごとく! 構造的な欠陥 - tanabeebanatの日記
なんか、いつもtanabeebanatさまにケチをつけているような感じですが、同じマンガに嵌っている同胞と思っていますのでよろしくです。

ギャグとコメディ

ギャグは笑いを喚起するレトリックのことです、コメディは悲劇と対偶をなす喜劇という意味なので、ギャグマンガ?コメディマンガ?との区別は意味がないと思います。広義ではギャグマンガは全てコメディマンガなのです。

ギャグとは

繰り返しますが、笑いのレトリックで笑わすことです。畑先生は美点がいっぱいある漫画家ですが、ギャグのレトリックが豊富で天賦の才能か関西人生まれの宿命か、漫才的なボケとツッコミを上手く使いこなしているのはたいしたものです。

ハヤテのごとく!の要素

ネギま!は久米田師匠によって

あずまんがハリーポッター+ギャルゲー
と喝破されたように主に三つの要素から出来ています。
ハヤテのごとく!は私なりに推論すると
久米田マンガ+あずまんが+漫才+ギャルゲー
が主要素だと思います。基本的に使われているギャグは漫才のレトリックです。(咲夜を見れば歴然)それに久米田師匠の開発したレトリック。更に、萌えマンガのレトリックを試行錯誤しながら実験している(そして成功している)マンガがハヤテのごとく!なのだと思います。

畑先生の戦果、スパッツ*1

未開発な萌えレトリック

ハヤテが面白いのは、新たな萌えレトリックを畑先生の才能により、次々と提示してくれるところにあります。漫才のレトリック・ギャグマンガのレトリックは、既に開発され尽くした印象もありますが、萌えレトリックは進化の途上です。だからこそこのマンガは偉大だし新鮮なのだと思います。

ストーリーマンガではない

漫才にストーリーがないように、ギャグマンガにストーリーがないように、ハヤテには設定はあっても物語はないかあっても、副次的なものだと思います。漫才師やギャグ漫画家は「次はどうやって笑わせてくれるのだろう」という鑑賞者の期待が大きいほど偉大なのと同様、ハヤテファンの多くは「次はどんな萌えレトリックを提示してくれるのだろう」と期待している人たちが多数だと思います。

*1:自主ルールを破って拝借しちゃいました(^_^;