- アーティスト: The Beatles
- 出版社/メーカー: EMI
- 発売日: 1991/07/20
- メディア: CD
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ポールマッカートニーの才能大爆発
爆発としかいいようがない。このアルバムで完全に音楽の主導権はポールに移ってしまった。そしてこれは解散まで続くことになる。
ジョンレノンの変貌
ポールが凄まじいといってもジョンが見劣っているわけでは全然無い。ポールが創造力を存分に駆使できたのも、レコーディングの一番最初にジョンがTomorrow Never Knowsという1コードで出来たとんでもない曲を提供したからだ。ジョンはマリファナに加えLSDにもどっぷり浸かっており、声も著しく変質し、ラブソングを一曲も書いていない。アレンジに懲りまくったポールの曲に比べるとザッと勢いでレコーディングしていっちょ上がり的な曲もある(それでも十分佳い曲だ)。ポールは張り切っているしジョージも気合い十分ということで、それまでのバンドのリーダーとして背負っていた気負いが感じられず、ドラッグの海でたゆたっているような印象を受ける。
ジョージの成長
サウンドな急激な変化にたじろぎもせず、3曲もの曲を提供したジョージの躍進も特筆すべきである。デビュー当時、あどけない顔で若干たどたどしいギターを弾いていた人間が僅か3年でここまで変われるのかと、当時ジョージはまだ23歳である。
ジョージマーティンの力
急激に変貌したサウンドを負けじと力業のプロデュースで強力に助力したジョージマーティンの器の大きさも、これまた凄い。ポール&ジョージマーティンの相性の良さもこのアルバムの重要な要素だろう。
休暇の成果
1966年初頭にデビュー以来初めての長期休暇が彼らに与えられ、アルバムの準備に時間的余裕があったことは忘れてはならない重要な要素だろう。
収録曲
- Taxman
- Eleanor Rigby
- I'm Only Sleeping
- Love You To
- Here, There and Everywhere
- Yellow Submarine
- She Said, She Said
- Good Day Sunshine
- And Your Bird Can Sing
- For No One
- Doctor Robert
- I Want to Tell You
- Got to Get You into My Life
- Tomorrow Never Knows