架空の杜

The journey is the reward.

ウィズ・ザ・ビートルズ

ウィズ・ザ・ビートルズ

ビートルズのセカンドアルバム。1stを溺愛するあまり個人的に印象の低い一枚となっている(あくまでもビートルズのアルバムの中でということだが・・)。驚愕すべきはセカンドを出す時点で既に「シングルは基本的にアルバムに収録しない」という方針を確立してしまったことだ。この方針を誰が決めたのかは謎である。ブライアン・エプスタインかジョージ・マーティンか?? 全体的な印象は「黒っぽい」ということだ。ポールはAll My Lovingを提供しているあたりはさすがだが、全体的には極めてジョン色の強いアルバムであり、デビューアルバムでいきなりボーカリストとして極みに達してしまったので、2枚目なのに余裕すら感じさせ、ジョンの素というか音楽的性向が丸出しなった一枚である。あと面白いのは煩雑にステージで演奏された曲がある一方で、アルバムに収録しただけで一度もステージなりBBCで演奏されていない曲が多いのも面白い。個人的にはカバーだけどラストのMoneyが最高。それにしても昔日本盤のステレオLPで聞いた感じと、モノラルに統一されたCDで非常に印象が違う。このアルバムだけは将来オリジナルUKプレスのLPを入手したい一枚でもある(モノラルと、ステレオ両方・・)