架空の杜

The journey is the reward.

身体の動き

現代は、頭脳の時代である。「脳で考える」とうことに価値があるという思想が近代化である。だから、現代の社会では、身体を動かして身体で考えるとか覚えることは、軽視される傾向にある。人間は、身体を動かすことに価値がなくなってくると身体を動かすのが面倒になってくる。

ところが、動くのが面倒だからといって身体で考えることをしないと自分の身体の感じがつかめなくなってしまう。自分の身体の感じがつかめなければ自分の心もつかめない。よって、現代の人たちは、自分というものが分からなくなるのである。精神的な病が多いのは、このような理由によると考えられる。

自分の心を知るためには「心とは何か?」を問うのではなく、どうすればスッキリとして気持ちよい生き方ができるのかを求めることである。心とは、実体のないものであるので心を知ろうと深く掘り下げても何も出て来ない。気持ちのよい生活をしようとすることが心なのである。

気持ちのよい生活をするには、どうすればよいのであろうか。それは、自分のやりたいことをやればよいのである。

しかし、自分の心の動きを感じなければ自分のやりたいことは見えてこない。自分の心の動きを感じるには、身体を動かすことである。または、身体の動きをイメージングするだけでもよい。

ところが今までと同じ慣れた動きをしても、あまり身体の状態が変化しないので心も動かない。よって、心を動かすには、今までと違う刺激のある身体の動きをすればよいのである。