架空の杜

The journey is the reward.

2013夏アニメ三分の二経過報告

今期は原作が好きな作品が多くて、どうなるかと思いましたが、期待外れがいくつかあったので、観る本数に翻弄されるようなことには、残念ながらなりませんでした。

期待通り組

サーバント×サービス

作り手の原作への愛が溢れていて期待通りです。作画も5話を除いて安定しています。原作同様序盤はあまり面白くなかったので、視聴打ち切りの人が結構いたようで、原作ファンとしては残念。千早と一宮の関係があきらかにされて以降、作品に対する好意的な意見がネットでも目立つようになってきました。長谷部のヒロイン化で特に女性ファンが増えているようです。キャスティングも完璧でルーシー役の茅野愛衣は嵌まっています。三好役の中原麻衣の癒やし系ボイスも素晴らしい。既刊3巻を4話ずつ割り振る構成のようで、9話で3巻冒頭のエピソードが消化されました。原作厨としては残り4話をどのように構成していくのか予想するのも楽しいです。

有頂天家族

キャラの造形が最初は気になったものの、慣れると欠点のない芸術性の高い作品だと思えるようになりました。なかなか物語の主題が見えてこない作品構造ゆえに、継続視聴者の平均年齢が高そうです。ちなみに海外のアニメマニアから今期一番評価されているのがこの作品です。日本情緒溢れる絵柄も奏功しているのでしょう。

銀の匙

原作の完璧なアニメ化のお手本のような作品。丁寧にトレースするだけで良作になっているのは、原作の質が高いからでしょう。

神のみぞ知るセカイ 女神編

原作既読以外の視聴者を切り捨てるような初回に疑問を覚えたものの、それ以外はほぼ完璧なアニメ化といえるでしょう。人気声優がこれでもかと登場するので、その点だけでも飽きない。それにしても同じ制作会社なのにハヤテのごとく!とこの作品のクオリティの差には唖然としてしまいます。若木民喜先生のマネージメント能力の高さには脱帽。

想定外に楽しい組

わたモテ

とにかく丁寧に創ってあるのと、細部にネタを仕込んでいて遊び心溢れるのが良いです。「居たたまれなくなる感覚を楽しむ」という新しいジャンルを創成したかもしれません。

きんいろモザイク

キルミーベイベー」や「ゆゆ式」のような哲学はない。しかし芳文社系のアニメとしては瑕疵のない出来。ニコ動でボンヤリ見る分には楽しいです。

失望組

ローゼンメイデン

新規視聴者を全く考慮しないつくりにまず疑問。作画は綺麗だが全体的にトーンが著しく暗く、ドールの無機質な美しさばかりが強調されて、魅力的なキャラがいなくなってしまった。これは作るべきではなかった。

ステラ学院C3部

ガイナックスも落ちるところまで落ちたという感じ。脚本がひどく、アニメーションとしても質が低い。ド下手な棒声優が雰囲気をぶち壊しなのも痛々しさに輪をかける。牧野由依さんもせっかくの主演なのに地雷を踏んでしまったようです。なむなむ