架空の杜

The journey is the reward.

夏アニメ2作品感想走り書き

サーバントxサービス

OPとEDのクオリティが高い。WORKING!!の時も感じたが高津先生の作品は作り手に愛されているなと感じた。キャストも手堅く長谷部は嵌まり役だろう。ルーシーは難しいキャラなのでどう演じるか着目していたが違和感はない。ただ茅野愛衣である必然性は今のところ感じられない。作画も問題なく原作の絵のアクが抜けてさらっとオシャレな感じに仕上げているのは好感が持てる。ネット上の感想を見るとWORKING!!と比べて設定が地味でキャラの魅力もイマイチ。長谷部がウザイという意見が多かった。それはその通りなので、そのイマイチのキャラが魅力的に変わっていくところと、長谷部がだんだん愛おしくなってくるところが、まさにこの作品おもしろさなので、1話で切る人ができるだけ少なくなるように原作ファンとしては祈るのみ。

ステラ女学院高等科C3部

先にサーバントを観たせいか微妙に絵柄が旧いかんじがした。アニメの動きもガイナックスの過去の栄光を鑑みると動きで魅せるほどの内容ではなかった。人材が流出しているという話は本当なのだろう。ときどき見られる絵の漫画風の崩し方は今風。感性の新旧が入り乱れているようで老舗制作会社のデメリットがアニメとしての統一感を邪魔しているように感じた。

牧野由依演じるゆらは魅力的に描けている。ほかのキャラもいい味を出しているが、もう一押し個性が欲しい気がする。声優は一人を除いて実力派が配されているが、その例外の若手が棒で、かなり気になった。いろいろ事情はあるのだろうけれど、過度に下手な人は要らない。

次週から沢城みゆき様が演じるキャラが登場。一人キャラが加わっただけでガラッと雰囲気が変わることもあるので、次週に期待したい。しかし、トップ声優と棒声優が同じ作品に出るのは面白いといえば面白い。

牧野由依は問題ない。歌と違って声優としては癖が少なくどんなキャラにも対応できる器用貧乏なので、無難にこなしている。比較的地味で大人しい少女役が多くて、今回も初回を見る限りその系譜のキャラだが、はっちゃけた演技も上手いのでそのあたりも見てみたい。