11巻の水増し批判が応えたのか、サーバントｘサービスのアニメと被らないように露出を控えたのか、判らないが、本編がみっしりと詰まった1年ぶりの新刊。佐藤ｘ八千代のクライマックスなのだけれども、若干エピソードの構成が甘く感じる。アニメ化に併せてSSの方に注力しすぎたせいなのかもしれない。9巻前後の内容の濃さから比べると少し作品としての勢いが落ちていることは否めない。それでも想いが通じ合った佐藤ｘ八千代にはニヤニヤした。次巻あたりで作品も終わりそうだが、もう一押し集中して小鳥遊ｘ伊波エピソードを完遂させて、作品として美しく終わって欲しいとファンとして願う。
