最終話を見終わりました。終わりよければすべてよしといった感じで、手堅く綺麗に物語を閉じさせて文句なしです。最終回に向けて原作をどう改編するか注目していたのですが、原作の欠点を補正するという一番よい形で終えさせたので、原作ファンとしては120点です。長谷部がなかなか真実を告げられない表現が間延びしていると思っていたので、一気呵成に処理したのは上手かったです。
全話を通しての欠点を羅列
- あまりおもしろくない原作1巻該当内容を丁寧に描写しすぎた。
アニメは序盤でファンを作ることも大切なのですが、1巻部分では長谷部のウザいところが強調された内容で、設定が公務員ということもあって一部の視聴者の反感を買ってしまったみたいで、そこはもう少し上手く処理してほしかった。もっとも初期設定説明を丁寧にしてこその高津作品の面白さなので、仕方がなかったのかもしれません。
- エピソード的に重要な5話の作画がよくなかった。
4話までで舞台の説明をして5話から背面に潜む人間関係の描写が始まるという重要な回にも関わらず全13回の中で際立って作画が悪かったです。これはちょっともったいなかった。脚本は問題なかったのですが。
- 終盤10話・11話の構成が雑だった。
原作の性質上、物語の密度がドンドン上がっているのに3巻既刊で基本的に1巻4話を割り振っていたので、同時進行するエピソードを上手く絡めて整合性を高める作業に瑕疵があった。無理に消化している感じというか,そのあたりがどうしても出てしまって残念でした。ただそこで無理をしたおかげで12話・13話とよい内容になったのですから、トレードオフなんでしょうが・・
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