架空の杜

The journey is the reward.

mixiはなぜ金のなる木であるターゲティング広告をやらないのか?

ネットの巨人であるGoogleや先日上場したfacebookの収益の源泉は利用者の属性を収拾して最適な広告を提供するビジネスモデルにある。これが巨大な収益を生むことは誰でも知っているはずだ。少なくともWebでビジネスを展開している人たちには。

参加コミュニティという宝の山を華麗に放置

mixiのコミュニティはmixiという仕組みの中で成功したコンテンツだろう。参加者が万を超える巨大コミュニティも少なくない。また個人が参加するコミュニティの数には制限がないため多い人では100を超えるコミュニティに参加している。ポイントは個人が何に興味を持っているかを知ることは、その人がどういう属性を持っているかを如実に示す貴重なデータであるということだ。アニメに興味がある人はアニメ関連のコミュニティにたくさん参加している可能性が高い。楽器のコミュニティにたくさん参加している人は当然楽器に興味がある人だろう。参加しているコミュニティを見れば個人の趣向と欲望が判るのだ。
これは素晴らしいデータベースである。この情報を元に的確な広告を配信すればニッチな広告でもかなりの精度でその情報を欲しがっている人に届けることができる。世の中には特殊なマーケットがたくさん存在するが、そこにピンポイントで広告を打てる潜在力のあるWeb企業は日本ではmixiが一番のはずである。

表層を真似して本質を真似できない残念さ

mixiは表層的なfacebookのシステムを真似ることばかりして、彼らが巨大な収益を上げている本質的な仕組みを理解しようとしなかった。ちなみに筆者は2005年からmixiを利用しているがmixiにお金を払ったことは一度もないし、mixiに貼られた広告をクリックしたこともない。本当に残念な企業だなぁと思う一方、今からでもやればいいんじゃないかと思っている。