架空の杜

The journey is the reward.

fragileなオタクたち

11話はよくできていると思います

けいおん!に関しては2chのスレッドをずっと観察しています。9話と今回の11話をひどく嫌う人が多くて驚きました。11話の内容は別に律が人格崩壊を起こしたわけではなくて、小さな亀裂が段々と大きくなっていく様子が丁寧に描写されていましたし、律の澪に対する独占欲が巧みに描かれていたと思います。同様に反発を食らった9話も梓の涙は別に不自然なものではなかったです。

反発が大きい理由

もちろん「見たくないものを見せられた」から反発しているわけです。多くのアニオタにとって見たいものは二次元美少女の微笑ましい戯れなのでしょう。音楽がテーマなんだからもっと練習シーンや演奏シーンを沢山やって欲しいというのは私も同意しますが、ちょっとシリアス展開になっただけでパキパキ気分を害される人はちょっと繊細すぎるとどうしても感じます。おそらく、けいおん!のキャラでらき☆すたをやれば拍手喝采だったのでしょう。

原作が弱いが故に仕方がないかな

けいおん!はこれまで京アニが採用してきた作品の中では、もっとも原作が粗雑で瑕疵が多いと思います。粗いが故に料理しないといけないわけですが、料理の方針が今までと違った、その違いを上手く伝えることが出来なかったのかもしれません。監督・構成・作監を全て女性に任せたことで、男性が中心の視聴者との間に齟齬が出来てしまった、そういうことだと思います。もっとも、あと2話残っていますから、上手く作品を終着させれば9話・11話の評価も変わってくるはずです。