架空の杜

The journey is the reward.

桑田乃梨子先生にオワコン臭が漂っている件

楽園番外地 (2) (ウィングス・コミックス)

楽園番外地 (2) (ウィングス・コミックス)

桑田先生は物語の終わらせ方が伝統的に下手である。綺麗に終わる作品は全体の2割ぐらいかもしれない。この作品は最近の作品の中では諸設定が嵌っていたので2巻も楽しみにしていた。しかし、やっぱり残念な終わり方。無表情の葉都ちゃんを落涙させるにはもっとストーリー的な盛り上がりが必要だろう。唐突に主人公を泣かせて作品を終わらせるのは桑田先生の悪い癖だ。豪放ライラックもこれで失敗していたし。

衰えがみられる桑田節

同じく最近に完結した888もなんか投げ出したような終わり方だった。もとよりマンガのレトリックで見せる方とはいえ、物語の作り方の稚拙さが目立つのは残念である。ついでにいうと最近立て続けにでた「ねこしつじ」も面白くなかった。白泉社を出てからも精力的に執筆を続けていたけど、頑張りすぎて才能が枯渇した感じがする。連載作品も減ったみたいだし、是非もう一踏ん張りして欲しいな。