架空の杜

The journey is the reward.

あずまんが大王は何が革新的だったのか?

あずまんが大王 (1) (Dengeki comics EX) あずまんが大王 (2) (Dengeki comics EX) あずまんが大王 (3) (Dengeki comics EX) あずまんが大王 (4)  (Dengeki comics EX)
あずまきよひこは今では最先端のクリエイターとしてユリイカの漫画特集で伊藤剛からインタビューを受けるぐらいの逸材です。各属性を持った六人の女子高生と二人の先生がぬるく絡んでいるだけの四コマ漫画なのですが、初めて読んだとき明らかに「新しい表現」だと感じました。萌えキャラクターのカタログ化という近年のマンガでは当たり前の手法のパイオニアがこの作品です。あずまんが大王には特に主人公がいません。形式上のメインヒロインがいても、各属性を与えられたキャラは誰もがその都度、ヒロインになれるという手法はネギま!でもハヤテのごとく!でも採用されています。それから、萌えレトリックを意識的に量産したところも斬新でした。