架空の杜

The journey is the reward.

木村剛先生の良心

木村氏は様々な批判にも負けず日本振興銀行の社長として頑張っておられるわけですが、今日のエントリを読んで一言申し上げたい。日本振興銀行は苦境に立つ中小企業を顧客とする銀行だと聞いております。私も社会の場末でチマチマと働く人間ですが、復調した大企業はともかく、中小企業はまだまだ厳しい状況におかれていると感じています。実際、経済苦を理由に自殺する人は減っておりません。木村氏は以前、日本経済が復調してきたことを受けてリフレ派の経済論者を揶揄するようなエントリを書かれたことがあります。端的に言うと竹中氏のブレーンでもある木村氏に中小企業の苦悩が本当に(頭の中だけでなく)肌で感じることができるのだろうかということです。「痛みを伴う構造改革を演出した人間に中小企業を救えるのか、無理だろ?」という話です。論客としての木村氏はまさに切れ者で大ファンですが、どうも銀行設立の意図にせよ真の意味で高い志に基づいたモノなのかは甚だ疑問なのです。ブログで宣伝活動したって資金繰りで頭がいっぱいの経営者(口には出さないにしても木村氏から見れば愚か者に見えるのだろう)は悠長にブログなんて読んでいませんて。中小企業の救世主になるどころか設立した銀行を維持する為に悪戦苦闘しているようじゃ現時点で既に手段と目的が逆転しているのは明白であって、信用が何より必要な銀行として既に命運が尽きているのではと思うのですが・・・