架空の杜

The journey is the reward.

音楽ソフトの売上が前年比14〜16%減少

きょうび、何十億もの費用をかけたハリウッド映画が三千円そこそこのDVDになって販売されている状況を見て、せいぜい仲間内で話題になる程度の新人アーティストのアルバムがそれとほぼ同価格で流通しているということがそもそもおかしい。音楽業界の苦難というのは、おそらく企画力のなさと、広告宣伝の名目に張り付きすぎた社員が働かないことが一枚あたりの製作単価を押し上げて、結果として損益分岐に達しないアーティストが急増し、だからアーティストを減らすという循環が原因ではないかと思うのである。
山本氏曰く、メジャーレーベルのCDパッケージの売上が減っているだけであって、音楽業界全体のパイは減っていないとのこと。基本的に外部環境に責任転嫁するような企業がジリ貧になっていくのは自明の理であって、別にP2Pが諸悪の根源というわけでは無い。いい加減、音楽ソフトに関しては再販制度を止めた方が長期的には正しいと思うのだが、既得権益に漬かりきった人たちが新しい収益モデルを考え出すのは無理ということなのだろう。・・・パッケージメディアに依存しない新興のインディーズレーベルって商売になりそうだな。。