架空の杜

The journey is the reward.

不安の正体

「不安は欲望の対象=原因が欠けているときに起こるのではない。不安を引き起こすのは対象の欠如ではない。反対に、われわれが対象に近づきすぎて欠如そのものを失ってしまいそうな危険が、不安を引き起こすのだ。つまり、不安は欲望の消滅によってもたらされるのである。」

乗ってはいけない論法

そもそも事象が良いか悪いかについてコンセンサスが取れておらず、次善の策として「線引き」が議論されている問題に対し、パワハラやいじめのような善悪についてのコンセンサスがあるものに例えること自体が詐術的であって、どういう考えであれ乗ってはいけない論法ですよ。

まちカドまぞく3巻のAmazon傑作レビュー

まちカドまぞく 3巻 (まんがタイムKRコミックス)

まちカドまぞく 3巻 (まんがタイムKRコミックス)

★★★★★5.0「もっとくわしくだ!」
2018年4月25日
形式: KindleAmazonで購入

必殺技に興奮し、悪魔召喚の儀式にわくわくする中二まぞくはついにツヨイブキを手に入れた。巨大なフォークを振り回すようになったらもう立派なまぞくだ!がんばれシャミ子!桃色物理少女に鍛えられた筋肉が役立たずでも、フォークに磨きをかけていくんだ!

夏休み……ばんだ荘(シャミ子アパート)に魔法少女二人が引っ越してきて、わいふぁいするネットが使えるようになり、シャミ子がついにSNSデビュー。ばんだ荘のうすい壁越しに、桃とシャミ子に青い鳥が運ぶさえずりのようなつながりが生まれ、なんだかトキめく。そして、桃のシャミ子に対する気持ち、シャミ子の桃に対する気持ちが急接近していくのが、3巻の一番の見どころだ。

新しいまぞくも登場し、桃がついにアレになり、なんやかんやあって〇〇の誓いで締めくくられる感動的な超大作。全米が萌える最高傑作。

個人的には3巻>1巻>2巻の順に好き。これは、本当に面白い。これからも楽しみだ。本誌読んでないけど、次出てくる魔法少女は何だろう?桃・みかんとフルーツ縛りだろうから、リンゴかイチゴかアボカドあたりじゃないかと思う。

伊藤先生と芳文社に感謝。
本当に末永く続きますように。

愛を感じます(^.^)

まちカドまぞくは傑作だった

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このアニメを切っ掛けにアニメをまた楽しめるのかと期待した。しかし秋クールは楽しめそうな作品が見つからなかった。やっぱり特異的にツボに嵌まっただけだったのだろう。巷の評価も爆上げだ。初回放送が遅かったこともあり、数あるきらら系という扱いだったので注目は薄目だった。しかし、失速する他の話題作を尻目に人気が上昇し、ニコニコ動画の再生累計で1位になり、萌え系アニメに採点がきつい海外アニメサイトのランキングでも5位にまでたどり着いた。

何が面白いかといえば「シャミ子がアホ可愛い」に尽きる。もう少し分析するとシャミ子と魔法少女の桃を中心とした会話が楽しかった。意識しているのかどうかはわからないが、笑いのメソッドはほぼ漫才といって差し支えない。双方がボケとツッコミを担当するが、桃に突っ込むシャミ子の切れ味の良さは最高だ。アホ設定なのにボキャブラリが豊富なのが良い。

原作を読んでわかったのだが、脚本家が頑張っているというより、原作のセリフがほぼそのまま使われている。原作者の文才なのだろう。アニメでは2巻までのエピソードが使われているが、既巻の5巻まで失速せず面白い。この濃さを四コマフォーマットに押し込んだのは芳文社の事情だと思うが、押し込める作者の力量も素晴らしい。

スケッチブック 最終巻

17年にわたる長期連載がついに終わった。早い段階でアニメ化してしまったので、通常なら長期連載が難しい設定なのにダラダラと続いていた感が露骨にある。

途中からネタが枯渇して、栗原先輩の生物蘊蓄がメインになってしまった。メイン三人のキャラ設定を使い尽くしたので、途中から梶原さんの友だちの脇役がメインに躍り出たり色々苦労が滲み出る作品でもあった。

唯一無比の雰囲気だけで17年保たせてしまった変な作品だ。などといいつつ14冊全部購入したわけで、やっぱり面白かったのかなw