架空の杜

The journey is the reward.

まちカドまぞくは傑作だった

f:id:PEH01404:20191016124536j:plain

このアニメを切っ掛けにアニメをまた楽しめるのかと期待した。しかし秋クールは楽しめそうな作品が見つからなかった。やっぱり特異的にツボに嵌まっただけだったのだろう。巷の評価も爆上げだ。初回放送が遅かったこともあり、数あるきらら系という扱いだったので注目は薄目だった。しかし、失速する他の話題作を尻目に人気が上昇し、ニコニコ動画の再生累計で1位になり、萌え系アニメに採点がきつい海外アニメサイトのランキングでも5位にまでたどり着いた。

何が面白いかといえば「シャミ子がアホ可愛い」に尽きる。もう少し分析するとシャミ子と魔法少女の桃を中心とした会話が楽しかった。意識しているのかどうかはわからないが、笑いのメソッドはほぼ漫才といって差し支えない。双方がボケとツッコミを担当するが、桃に突っ込むシャミ子の切れ味の良さは最高だ。アホ設定なのにボキャブラリが豊富なのが良い。

原作を読んでわかったのだが、脚本家が頑張っているというより、原作のセリフがほぼそのまま使われている。原作者の文才なのだろう。アニメでは2巻までのエピソードが使われているが、既巻の5巻まで失速せず面白い。この濃さを四コマフォーマットに押し込んだのは芳文社の事情だと思うが、押し込める作者の力量も素晴らしい。