架空の杜

The journey is the reward.

現代社会で負ける人

私たちが常に合理的に動くロボットなら、単線でいいでしょう。けれども私たちはロボットではない。心も感情も好き嫌いもある。そもそもですね、俺は合理的だ、宗教なんてまやかしだ、カネを基準に勝ち負けを考えれば一番シンプルじゃないか、という合理主義の勝者のような人間が一番負けているわけです。

「合理主義者」って、偏差値だのお金だの、システムが作ったモノサシに従っているだけの話で、他のモノサシをムダだといって捨ててしまうわけですから、ある意味ではシステムの一番の奴隷ともいえるわけです。システムの中で勝てば勝つほど、個人の存在はそのシステムの軍門に下ることになる。