架空の杜

The journey is the reward.

頼れない国でどういきようか

頼れない国でどう生きようか (PHP新書)

頼れない国でどう生きようか (PHP新書)

27歳の若き論客二人の対談本。熱い加藤氏とクールな古市氏というパブリックなイメージから、そう外れない内容だけれども、それ以上の内容がある良い本です。ふつう加藤氏のような熱い人との対談では古市氏のような人は立場が無くなってしまうものだけれども、予想を反して対等以上に渡り合っている。あとがきを読んで加藤氏が古市氏に友情を感じている記述があってとても温かいものを感じた。そんなに内容の濃い本ではないと思うけれど、自分よりも二回り以上下の世代のインテリジェンスにしか見ることのできない日本社会の側面を垣間見ることができただけでも、価格以上の価値があった。