架空の杜

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mixi凋落の原因

ミクシィ、身売りを検討:日経ビジネスオンライン
mixiの登場はそれ自体がイノベーションだった。イノベーションとは「将来的に当たり前になるサービスを先駆けて行うこと」という定義が一番良いと思っているが、日本にSNSの概念がなかったときにサービスを提供できたことは間違いなくイノベーションだった。

次のイノベーションを見つける気がなかったのが凋落の原因

mixiが提供したイノベーションは最初にリリースしたときにすべて揃っていてそれが全てだった。追加で提供したサービスで好評を得たのはTwitterを真似た「つぶやき」機能だけだった。後は追加するサービスは全て他のまねばかりで、特にfacebookの機能を真似たものは揃って討ち死にという悲惨な状態とあいなった。そればかりかイノベーションの一つだった「リアルタイム足あと機能廃止」をユーザーの強い反発を振り切って敢行して、mixi立ち上げの次に大きいインパクトだったのが逆イノベーションだったという笑えない状況になった。

素人の私でも

マイミクとのチャット機能とか、大規模コミュニティを支援して管理者にインセンティヴを与えるとか、ドワンゴの様に利用者のためのイベントを開催するとかいろいろ思いつく。しかしやったことは殆どfacebook劣化コピーでは負けてしまうのは自明なことだ。本家があるものは本家の方がよいに決まっている。こういう状況に陥ったのは、創業者の笠原氏にリーダーシップとカリスマ性が欠けていたのと、マーケティングセンスゼロの原田副社長が権力をふるっていたことが原因なのは間違いないだろう。