架空の杜

The journey is the reward.

日本国民は皆、既得権益者

橋本徹市長の政治戦略の基本は「既得権益者を叩いて国民のルサンチマンを煽る」です。これは間違いないです。現状では「雇用が保障されている公務員=既得権益者」ということになっています。こういう構造ですと世の中は公務員でない人の方が当然多いので公務員を叩くことで喝采を浴びることができます。

敬老パス

これは対象が「大阪市民の高齢者」ですので全体からしたら少数派です。これに着手できたのはもう橋下氏が大阪市民の選挙の洗礼を受ける気がないからです。

既得権益パッシングの政治手法は必ず行き詰まる。

少数派の既得権益者を叩いているあいだは喝采を受けられても、橋下氏が嘯くように国のグランドデザインを変えようと本気でするのであれば、「多数の既得権益者」も敵にする政策も実行しなければ政策の筋目が通りません。選挙で選ばれた事実を錦の御旗にする橋下氏にそれができるかどうか甚だ疑問です。

そもそも論

日本国民であるということも世界からみればもの凄い「既得権益」なんですよ。これだけ社会インフラが整備されていて治安がよくて、貧窮すれば生活保護も受けられるって。そして、その日本国民の既得権益を根幹で支えているのは公務員も含む「既得権益者層」なんですね。電力会社の正社員だってそうです。あと、そういった雇用と収入の安定した既得権益者層の消費が日本経済の足下を支えている事実も忘れてはいけないです。

ポピュリズムの果てがファシズム

敵を常に作る政治手法をとる政治家は、国のトップになると敵を他民族や他の国に見いだします。それをファシズムといいます。ですので橋下氏の政治手法をハシズムというのは間違いではないです。