架空の杜

The journey is the reward.

行政を動かすには

「自分たちの言いたいことは、とにかく文書にしないとダメですよ。口頭でのやりとりは、残りにくいんです。お役所側から言われたことを確認するときも文書がいいですよ。向こうに文書を出させるんです。だって口頭だと絶対ニュアンスの差がありますから。こっちは都合のいい解釈をしてしまうけど、むこうもそうするわけです。『言った・言わない』っていう論争になりますもん」

「要請への回答とか、役所が交渉のときとかに言うこともできるだけ文書にしてもらう。文書にすると、お役所のなかで決裁されます。上の方がきちんと検討してくれるものになるんですね。お役所から出す文書はぜんぶ決裁が要ります。どんなちょっとしたメモでも。日数はちょっとかかるけど、住民をはぐらかすために担当者がその場でいい加減なことをしゃべる、という行為ができなくなるんです」

「現場が上に意見をあげるとき、住民からこんなことを言ってきています、というのは、口頭での相談を再解釈するのはとてもやりづらい。文書があればイッパツ。そしてインパクトがある。要請がわかりやすい、具象的な形になっていますから」