架空の杜

The journey is the reward.

咀嚼されない情報

ウは鵜飼いのウ:日経ビジネスオンライン


私たちは、ウィキペディアを常備し、
Googleをポケットに忍ばせている。
で、誰もが事情通みたいな顔をしている。
誰も「知らない」と言わない。
何かを尋ねられると、5秒で検索して、
以前から知っていたみたいに検索結果を読み上げる。
そういう態度が蔓延してしまっている。
こういう情報通気取りってネット界隈には本当に瀰漫している。ニュースソースを引っ張ってきて、いかにも「ネット右翼」がいいそうなこと「左翼崩れ」がいいそうなこと、底の浅い「ルサンチマン的単細胞」がいいそうなこと、諸々が溢れかえっている。5秒どころか瞬時に「自分にとって心地よい情報かどうか?」を峻別してブックマークしたり、Twitterリツイートしたりする。本人は情報のハブなっているつもりらしいが、情報の激流に晒されて身が細っていく石ころぐらいの存在感しかない人が本当に多い。

アウトプットの質を決めるもの

自分で一次情報を得る努力をしている人や、二次情報でもちゃんと咀嚼して良質のアウトプットを出す人には存在感がある。オリジナルのアウトプットで多くの人の共感を得られる人こそ今の時代の「情報強者」であろう。逆に、情報は全て二次情報、アウトプットは脊髄反射、みたいな人は黙っていた方が世のため、その人のためだと思う。自分が情報の良質なフィルターだと思い込んでいる人は、その思い込みの根拠について思索を深めて欲しいのだが、それができないから故に思い込みが激しいのだから、どうしようもない。