- 作者: 小池龍之介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/03/30
- メディア: 単行本
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怒りという刺激を求める愚者という考え方
小池師が気づかせてくれる知見は数限りなくあるのですが、「怒り」というマイナスの感情を求めてしまう人間の本質についての洞察は目から鱗でした。ネット上にも日々怒りをぶつける対象をわざわざ探してきては怒っている人がたくさんいます。獲物を見つけてはTwitter等でネガティヴな書き込みをしたり、痛い人をウォッチしたり・・・。ネガティヴな感情を引き出す行為から生じるマイナスの快感に取り憑かれている人々を慈悲の目で見つめることができる小池師は、これからの時代のオピニオンリーダーになる資質のある人だと思います。蛇足ながらこの人は東大卒で西洋哲学を究めた学究の人でもあります。