- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2006/05/26
- メディア: DVD
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萌と慈愛
この半年ぐらい、暇があるので意識的にサブカルチャーに多く接してきたのですけど、私なりに仮定した「萌え」の定義をこのアニメを見て再確認しました。なんていうか例えば愛猫が迷子になって見知らぬ場所でお腹をすかしてミャーミャーないているのを想像したときの切ない気持ちとか、そういった感情に近いなと。
特に男性はそうだと思うのですけど、自愛の放つ腐臭にウンザリする気持ちが、家族なりパートナーのいない人に強いと思うのです。自愛ではなくて慈愛の対象を見つけたときの、優しい気持ちはとても心地の良いものです。
ローゼンメイデンで自己中の固まりだったようなジュンが、動かなくなった真紅のために奔走する回がありました。自信をなくして姉でさえ拒絶していたジュンが人形のために勇気を振り絞る。寓話的ですけど人間の美質を表しています。
どんなに自己嫌悪に陥って自愛の迷宮に迷い込んだ人でも、守るべき何かがあると自覚したとき人は変われます。引きこもりには猫を、ニートにはボランティアをというのが私の意見です。(結論が唐突)