架空の杜

The journey is the reward.

この世界に罪、不正、矛盾、苦悩は存在するのか?
然り!とヘラクレイトスは叫ぶ。
しかし、そういうものが存在するのは、物事を
バラバラに分けて見て、まとめて見ようとしない
人間という偏狭な者にとってだけであって、
物事を統括的に見ている神にとってではない。
神にとっては互いに叛きあう一切が馳せ寄って、
一調和を集大成しているのである。
これは普通の人間の眼には見えないが、
ヘラクレイトスのような静観する神にも似た
人間には了解しやすいことである。