架空の杜

The journey is the reward.

某名著より抜粋

  • 名声は、パワーの礎である。名声を通してのみ、人は他人を威嚇し、勝利を得ることができる。しかし、ひとたび名声があせてしまったら、人は無防備になり、各方面から攻撃されるようになる。難攻不落の名声を打ち立てよ。攻撃の芽に油断なく目を配り、芽のうちに摘んでおけ。同時に、敵の名声に穴をあけることによって敵を叩きつぶすことを覚えよ。あとは放っておけば、世論が敵を吊るしてくれる。
  • 自分を誇示し、目立たせよ。見えないものは存在しないも同じである。そもそも光があったからこそ、その後の創造物は輝けたのである。自らを誇示することは、多くの空白を埋め、欠点を隠し、すべてのものに第二の生命を与える。とくにそれが本物の美質によって裏打ちされていた場合には。
  • 世界がますます凡庸で見慣れたものになっていく今日、謎めいたものは、たちどころに世の関心を集める。自分の行動や意図を明瞭にしすぎてはいけない。手持ちの札を残らず見せるな。神秘的な雰囲気は、本人の存在感を高めると同時に、人々の期待をかきたてる。その人が次に何をやらかすかと、誰もが注視するはずだ。神秘性を使って人びとを魅了し、誘惑し、恐れさせよ
  • 自分自身をすぐ明らかにしないでいれば、周囲は期待を募らせる。すべてのことに、少しの謎を織り交ぜよ。その謎こそが、敬意をかきたてる。そして説明するときは、あまり明瞭に話してはいけない。この方法は神のやり方を真似たものだ。人びとはあなたに驚異を感じ、あなたを見つめつづける。

商業や工業の世界では、誰もが盗みをはたらいている
私自身も多くのものを盗んできた。
だが、私は盗み方を心得ている。by トーマス・エジソン