架空の杜

The journey is the reward.

某名著より抜粋

  • 主人より目立ってはならない。他人の優越はことごとく不快なモノだが、家臣が君主より優越しているとあっては、愚かしいことだけでなく、致命的である。これは空の星たちが教えてくれている。星は太陽の仲間であるし、太陽に負けぬほど輝いているかもしれないが、決して太陽と一緒には出てこない。
  • 敵を自分のために使うすべを心得よ。剣を握るときは刃ではなく、柄をつかまねばならない。刃をつかめば手が切れるが、柄をつかめば身が守れる。賢人が敵から得る利益は、愚か者が友から得る利益より大きい。
  • 要砦に奇襲をかけるつもりなのに、その計画をわざわざ敵に知らせる将軍なんているかしら? 目的を隠して、こっそりと近づきなさい。敵が抵抗できなくなるまで、戦いが終わるまで、計画の中身を明らかにしてはいけません。勝利を得てから、宣戦布告するのです。軍人は作戦を知らないようにするでしょう。実際に侵攻されて、破壊された国だけがその作戦を知るのです。要するに、それを学べばいいのです。
  • 部下より先に口を開いてはならない。こちらが黙っていれば、相手は急いで話しかけてくる。相手が話しはじめれば、こちらは相手の本心がわかる・・・君主が謎めいていなければ、大臣たちは次々につけいる隙を見出すだろう。