架空の杜

The journey is the reward.

経済コラムマガジン

オウムの教祖に一審の判決が出た。日本には昔から、根拠の薄い話で人々を脅かす人々が蔓延(はびこ)っている。「2ヶ月後に日本は沈没する」「ハルマゲドンが来る」と言ったオウムの嘘話しに簡単にだまされた人がけっこういた。どういう訳か日本人は危機話に弱い。幼稚な「ノストラダムスの大予言」をあんなに信じたのは、世界中で日本国民だけであろう。

このような日本人の弱味を熟知している人々は、今日でも人々を脅かし続けている。「預金封鎖が近い」「年金は破綻する」など、根拠なく語られている。しかし最も悪質なのが「財政出動はもう無理である」とか「子々孫々に借金を残すな」と言って回っている構造改革派である。彼等の主張する政策によって、失業が増えるだけでなく、逆に公的債務が急増し、とうとう社会も荒れた。

相変わらずここを愛読しながら、木村剛にも共感を示す俺。経済に正解はあるのでしょうか?