「芸人は,米一粒,釘一本もよう作らんくせに,酒が良いの悪いのと言うて,好きな芸をやって一生を送るもんやさかいに,むさぼってはいかん。ね うちは世間がきめてくれる。ただ一生懸命に芸をみがく以外に,世間へのお返しの途はない。また,芸人になった以上,末路哀れは覚悟の前やで」
米朝の言葉かと思えば、弟子入りした米朝に師匠が贈った言葉らしい。もっとも落語の伝統を鑑みると米朝の言葉と言ってよいだろう。つくづく名言である。
- 作者: 桂米朝
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1986/03/01
- メディア: 文庫
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