架空の杜

The journey is the reward.

FLAG43 Moon Child

何度も申し上げていますけど若木先生のストーリー構成力は超一流だと思います。連載当初は類型的なパターンの美少女を桂馬が攻略していくだけのマンガだと思っていました。しかし、この作品にはちゃんとエピソードごとに主題があるのです。新シリーズも名作の予感がします。今回のテーマはリアルに背を向けた者同士の争いです。これまでのエピソードはリアルを拒絶しながら自分の信じるセカイを貫く桂馬の胆力が決め手みたいなところがありました。しかし、今回の攻略相手は桂馬と同じく現実に目を背け自分の信じる美のセカイに閉じこもる九条月夜さんです。近親憎悪みたいな関係が最初から描かれているので前途多難です。そこに仕掛けられたのがエルシィの呪いです。九条さんに変化が起こったことでストーリーがどう転ぶのでしょうか?全く想像がつきません。今回も見事な展開を期待しています(^^)