最後の1分に大きく心を動かされた。職を奪うということがどれだけ残酷なことか分からない人には分からないだろう。私は偶然が重なって現在は衣食住を保てるだけの収入は何とかある。しかしほんの2年前、三十路を半ば過ぎているというだけで半年近く仕事が見つからない時期があった。あのときの心労を今世間でたくさん、しかもこの師走に感じている人がたくさんいると思うと欺瞞なく心が痛む。マスコミはもっと派遣切りに対して強く出るべきだ。しかし、大企業はスポンサーだからできない。今回はNHKが久々に存在理由を世に示したと思う。俺もスキャンする為だけにサンデーを買うお金があったら、どこかに寄付すべきなのだろうか？ 尤も不景気に吝嗇になるのは実は反社会的であるというパラドックスもあるし難しい。
