- 作者: 美水かがみ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/09/09
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 74回
- この商品を含むブログ (264件) を見る
萌え四コマの創作者の性差について
私は川原泉・桑田乃梨子という白泉社系の少女マンガも大好きなのですが、女性漫画家は違う作品でも物語の登場人物の属性がほぼ決まったりしている場合が多いです。女性漫画家の手による「ぽてまよ」「スケッチブック」といった四コマ作品を最近睡眠前の和み友として愛読しているのですが、女性漫画家は「まず世界観ありき」みたいなんですよね(私の読んでいる狭い少ない作品における感じだけではありますが)、一方男性漫画家で私の好きな漫画家の先生は「まずキャクターありき」だと強く感じます。特に今回「らき☆すた」と「あずまんが大王」の違いに思いをはせたとき、この差異はけっこう本質的ではないのかなと思いました。一方、女性漫画家の作品の良作は男性漫画家には描けない「記号化できない、女性にしか描けない輪郭はぼやけているけど、その分濃密な空気みたいなもの」を感じます。あずまきよひこ先生は天才なので別として「萌え四コマ」の系譜で良作を描けているのが女性漫画家の方が多いというのは、興味深い事実だと思います。
l]