架空の杜

The journey is the reward.

魔法先生ネギま!考察

魔法先生ネギま!(2) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(2) (講談社コミックス)

1巻を買って面白かったので一気に9巻まで読みました。30人の女子生徒のキャラを全てたたせるという冒険に出た作品ですが、最新巻まで来ても全然物語が破綻しないのはスゴイとしか言いようが無いです。最初はあざとさと登場人物の錯綜ぶりに戸惑いましたが、一度物語の世界に入ると気にならなくなります。一番のキモは主人公の魔法先生ネギ・スプリングフィールドのキャラ設定にあります。10歳という年齢設定が絶妙です、性に目覚めていない少年を中心に持ってくることで、設定のオタク臭や非日常性をかき消して、遊園地的な楽しさが際立つ稀有な作品となりました。ファンタジーのヒーローに少年が多いのと同じ構造ですね。メインヒロインの明日菜に「魔法無効化」という属性を与えた設定が特に秀逸です。