ビートルズ解散後スタート
ダッシュで大成功をしたのが
ジョージハリスンでした。しかし、あまりに幸先良くソロキャリアが始まったが故に、己の才能を過信しすぎて作品が独り善がりになり、70年代中盤には大失速してしまいました。あまりに酷い失速ぶり故に愛妻に去られるわ、盗作裁判は起こされるわ、レコード会社に訴えられるわで踏んだり蹴ったり状態になりました。この作品はそのような酷い状態の中で何とか活路を見出そうと、大幅に作風を変えて新境地を目指すべく創られたものです。不評を買っていた尊大さ、抹香くささ、宗教臭が影をひそめ、一曲一曲が丁寧にコンパクトに作られています。特にＬＰのＢ面にあたる6-10はポピュラーソングとして非常に優れています。10.Learning How To Love Youは繊細かつ陰影のあるメロディが美しく個人的に思い入れのある曲です。
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