架空の杜

The journey is the reward.

2005-04-20から1日間の記事一覧

街場の現代思想作者: 内田樹出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2004/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (61件) を見る昨日と本日のエントリはほとんどがこの本からの引用です。極めて読みやすく有益な優れた啓蒙書だと思います…

倫理

共同的に生きてゆく上で最も合理性の高い生き方を私たちの祖先は「倫理」と名づけた。倫理は合理性の前にあるわけではない。むしろ、倫理にかなった生き方のことを「合理的」と呼ぶのである。ことの順序を間違えないようにしよう。 倫理的でない人間というの…

Imagine

想像力を発揮するというのは「奔放な空想を享受すること」ではなく「自分が『奔放な空想』だと思っているものの貧しさと限界を気遣うこと」である。

後悔する人はどっちを選んでも後悔するんですよ

マルクス主義者の誤謬

社会主義国の実験が証明したように、マルクス主義者に企業経営をやらせると、彼ら全員が「公共の福利」より「私利私欲」に走ることになった。だって、しかたがないよね。資本家というのはワルモノだ、と子どものころから教科書で教わっているんだから。自分…

デジタルエデュケーションの限界

デジタル・コミュニケーションは「あらかじめ検索するキーワードが分かっている情報」の検索には有利だが、「自分が何を検索しているのか分からない」人間にとってはほとんど使い物にならない。だが、高等教育において一番大切なのは、学生が「すでに知って…

樹の箴言