架空の杜

The journey is the reward.

ぐっちーさんの本

上位1%のエリートしかしらない?ニッポン経済世界最強論!

上位1%のエリートしかしらない?ニッポン経済世界最強論!

ぐっちーさんの本はタイトルと装丁がいつも悪い。内容は穏当で勇気づけられる内容なのに本当に勿体ない。山口さんの美点はかならず考察のスタートに一次データを揃えるところです。そこから自分の頭でバイアスを廃して論理的に真っ当な結論を導きます。この素朴な手法でリーマンショック以降もほぼパーフェクトに経済の流れを予測して当てているのですから尊敬できます。

ぐっちーさんと比較するとほとんどの経済学者の著作は「イデオロギー」や「想定読者」を意識して、文章が恣意的になっています。経済学者の言説だけではなくメディアの流す情報も恣意的に歪んでいることがわかります。緩和しても緩和しても国債金利が下がっていく理由を真っ当に説明できているのはぐっちーさんだけのようです。