架空の杜

The journey is the reward.

副大統領の戦果

 ではアメリカは得したのか? アメリカ外交としては、無難に立ち回り、誰からも憎まれずに副大統領の極東訪問を成功させたといえるでしょう。日本の保守メディアは、都合の良い話ばかり書いて従米外交を讃えるだけ。そこは実は中国の官製メディアと全く一緒です。
 自国が得た物が何かではなく、相手に与えたものは何もなかったことを強調することで、対米外交の勝利を宣言するしかない。勝者はアメリカ。日本と中国は等しく負けた。
 その負け具合が同率だということは、同盟国としてアメリカに貢いで傅いている日本の負けが、より大きかったということです。