架空の杜

The journey is the reward.

ノマド幻想とニート

ノマドの本来の意味は「放浪者 遊牧民」束縛されず、定住しない生活者のことらしい。

最近流行の「ノマド」は「英語を使いこなし、スキルを武器に生活費の安価な国を放浪して生きる自由人」みたいな感じだ。

まぁ、それだけの語学力やスキルがあったら今やプレミアのついた正社員になれそうだけどな・・と屈折して思ってしまうよなぁ。

このノマド幻想に希望を持っているのはニート達だろう。

確かに高等遊民的なニートは光明を見出せるかもしれないけど、能力が足りなくてニートに甘んじている人には間違った光明だ、明らかに・・・

ノマドは束縛されることを嫌って自由に生きる人だけれども、ニートは日本の社会通念に囚われて身動きがとれなくなっている人だ。

一番遠いところにいるからこそ彼岸に憧れるってことはよくある話だ。だから殆どのニートノマドに幻想を見ても結果的に惨めになるだけだろう。