第180話感想 - 架空の杜
なんかニーチェを思い出すなぁと書いたのですが、今回のタイトルは「力への意志」とストレートにニーチェでした。世界観のバックボーンにニーチェを持ってきたとすれば驚きです。この作品と哲学の接点は何巻かの扉で幼きマリアを帝が哲学書で埋め尽くされた図書館へ導いたシーンはありましたけどね。
力への意志
世界は解釈者の力への意志によって生成するってニーチェそのものです。もしセカイ系の作品を作ってキリスト教をバックボーンにしたエヴァンゲリオンを超えるなら、キリスト教を徹底批判したニーチェの思想を下敷きにすれば壁を超えられるのではないか、そう考えたとしても不思議ではないです。「超人」「永劫回帰」とかストレートにニーチェに繋がっています。アニメ一期と二期の狭間にこういうエピソードを展開するとは、参りました。
ニーチェ―すべてを思い切るために:力への意志 (入門・哲学者シリーズ 1)
- 作者: 貫成人
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