架空の杜

The journey is the reward.

書籍紹介

ソース:ポール・マッカートニー Paul McCartney ビートルズ The Beatles 最新ニュース powered by Jash
ビートルズ大学
出版社: アスペクト (2006/7/21)

出版社/著者からの内容紹介
ありそうでなかった、目からウロコのビートルズ賞味法
あっと驚く新発見・新学説が満載!
初心者から上級ファンまでビートル偏差値アップ保証付。
 「レコード・コレクターズ」「オリジナル・コンフィデンス」「月刊現代」などの誌上講義で各方面から高く評価されていたビートルズ大学が、ついに書籍でも楽しんでいただけるようになりました。
 「暗記不要、ビートル偏差値アップ」の世界を、ぜひお楽しみください。

著者からのコメント
 「ビートルズ大学」著者の宮永と申します。
 そもそも「ビートルズ大学」とはトークライブの名称でした。大学といっても堅苦しいものではありません。ビートルズの激レア映像・音源を教材にしてみんなで楽しむトークライブです。ときには、伝説の「ミュージック・ライフ」編集長・星加ルミ子氏をお招きしたりしながら「暗記不要、ビートル偏差値アップ保証付」というキャッチコピーを掲げて開催している講義イベントです。
 ビー大のコンセプトは“賞味せよ”です。知識は味わうためのツールにすぎないからです。“腑に落とすべし”という言葉も多用します。頭で理解するのではなく深い部分で理解すれば、充分知っていると思い込んでいたビートルズに新発見を見い出して楽しむことができます。

 何を言っているかわけがわからないでしょうから、ここでちょっとビー大を体験していただくため、「ビートルズ来日」の早わかり講座をやってみましょう。
 ビートルズ来日は、有名ロックバンドや映画スターの来日とは全然意味が異なります。一番近いものは何か。ワールドカップが日韓で開催されたときの「フーリガンが上陸するぞ」というあの不穏な空気です。「世界各地で大混乱を引き起こしている、若者の教祖的な集団」という意味ではファンは「なぜかオウムに走る若者」に近い目線で見られていました。
 一方で、女王から勲章をもらっているらしいから失礼にも扱えない。大人社会にとって、実にわけのわからない存在が日本に来ることになったわけです。これがビートルズ来日で必要な視点なのです。
 さあもうあなたは、以下のことすべてがすっと見えるようになりました。
 なぜ警察はビートルズをホテルに缶詰にしたのか。なぜ学校は「ビートルズ公演に行けば処分する」と通達したり、公演日に試験をぶつけたのか。なぜ右翼は「ビートルズを日本から叩き出せ」と街宣したのか。
 …これが、腑に落とすということです。一度深く理解すれば、忘れようがありません。「暗記不要、ビートル偏差値アップ」というのはこういうことです。

 3年前から開催しているこの講義イベントは、おかげさまで各方面から評価をいただいております。光栄にも05年にはキャピトル東急ホテル宿泊プランを監修させていただき、そのご縁で、来日40周年イベントではホテルにてビートルズ大学出張講義の栄に浴しました。
 この本で書下ろした内容は、「再結成」「レット・イット・ビー・ネイキッド賞味法」「エドサリバン・ショー賞味法」「64~66北米ツアー賞味法」「星加ルミ子氏65年初会見検証」「ビートルズ来日賞味法」「星加氏67年フール・オン・ザ・ヒル取材検証」「ビートルズとインド賞味法」「ポール逮捕の徹底研究」「ジョンの死 研究」の全10章です。
 日本のファンには欠くことのできない「ビートルズ来日」の章は、「来日完全攻略」「星加氏66年来日取材の徹底検証」「究極のキャピトル東急ホテル大研究」の3部構成という入魂の章となっています。
 手にとっていただければおわかりのとおり、短い余談コラムもそこかしこに埋め込んでありますので、パッと開いてどこからでも気軽に読んでいただける構成になっています。ビートルズ、そしてこれまでの全てのビートルズ本へのリスペクトを結実させたこの本、ビートルズ本と聞けばチェックしてきた私と同様、貴方のきびしい眼でどうぞ御笑覧いただければ幸いです。