架空の杜

The journey is the reward.

Press to Play

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うーん名盤というのは憚れるようなw。先日カラオケオフでお会いした学生の方でこのアルバムが一番好きという方がいたので、久しぶりにじっくり聞いてみました。おぉ、悪くないじゃん。でもリアルタイムで聴いたときは、「ポールが時代に迎合して中途半端なアルバムを作ってしまった」との風評と全く同じ感想を私も持ちました。前作のGive My Regards to Broad Streetで「過去の幻影を追っている」との批判がよほどプライドに触ったのか、当時最先端の音作りをしていたヒュー・パジャムをプロデューサーに迎え、もう一度音楽シーンを牽引してやろうという野望が空回りしまくったアルバムです。今となっては冷静に聞けますが、当時は打ち込みドラムのポールなど以ての外と思い悲しくなったことを思い出します。あと日本人には判らないところですが、ネイティヴからは「詩作が雑で深みがない」という批判もありました。曲としては出来の良い・Only Love Remainsも大仰な詞が評判が悪かったようです。もちろん佳曲もあり1.Stranglehold 8.Move Over Busker 10.However Absurdは好きです。ボーナストラックに収録されている曲14.Spies Like Usは打ち込みを使いながらもポールのノリの良さがよく表れていて良い曲です。ちなみにこの曲はポールのシングルとしては最後にベストテン入りした曲となりました。