架空の杜

The journey is the reward.

LIVE AT TOKYO

昨日、東京西新宿で「究極の東京公演4枚組」というCDを買いました。ビートルズの東京公演というのは「やる気のない演奏の典型」みたいにいわれていました。今までブートや公式盤で聞くことが出来たのはたしか1966年6月30日の演奏だったわけですが、このブートで初めて7月1日の演奏を聴くことが出来ました。鮮明な30日の音源よりは音質はかなり落ちますが、驚くべきは1日の演奏内容です。30日よりずっと真剣に演奏しています。特にジョンの一夜明けての変貌ぶりはビックリします。よほど来日初日は疲れていたんでしょうかね。

事実関係を古典「ビートルズ海賊盤事典」で確認。6月30日分は当初日本テレビが録画して全国に流すことを考えていたが、マネージャーのブライアン・エプスタインが演奏内容が放映のレベルに達していないと30日分をボツにして、改めて7月1日公演を録画して、日本で放映された。しかし、放映されたマスタービデオはエプスタインが持ち帰ってしまい、日本に残されたマスターテープはお蔵入りした方だけになってしまった

どうやら、エプスタインの有能さが裏目に出て、結局、高音質で流通したのはお蔵入りになった方であるという笑えない事実。今回まぁまぁの音質で聞くことが出来た1日の公演のマスターテープは何処に行ったんでしょうね。私は見たことがありませんが、孫コピーぐらいのテープは何度か放映されたことがあったそうです。(そっちを見た人は、記憶と違う衣装をビートルズが着ているのを見て驚喜したらしい)