架空の杜

The journey is the reward.

カネボウ 再生機構活用で再建へ

花王への化粧品事業部譲渡による売却益で、負債の穴埋めを狙ったカネボウですが、労組が猛反発して時間切れの結果、再生機構のお世話になることになったようです。これは間違った結果ではないでしょうか? 少なくとも化粧品事業部で働いていた人は「これからは資生堂に肉薄する巨大化粧品会社の一員に成れるのでもっと頑張ろう」と思っていたはずが、一転して国のお世話になる負け犬企業の一員としての未来しかなくなったわけで、働く人を失望させることが,優れた経営判断だとはとてもいえないと思います。それよりも重要なのは,「カネボウ」の化粧品としてのブランドが大きく傷つくであろうということです。最大の資産であるはずのブランドを貶めては元も子もありません。いったいカネボウの労組は誰の幸せを願って反対したのでしょうか。貧すれば鈍するってことでしょうか。