架空の杜

The journey is the reward.

リタリン

先日の某報道番組で処方薬依存が取り上げられていたらしいが見逃した。主役は向精神薬リタリンだったらしい。毎日新聞の某記者の妙な情熱でリタリンについては過度に問題視する雰囲気が一部に作られつつあるが、斯様に騒ぐほどのものかいなと思うが、問題を孕んだクスリであることは事実である。ネットの知人には良くも悪くもこれと深いつき合いをしている人間もいるので迂闊なことはいえないが、個人的には主作用より反動の副作用の方が酷くて、随分と嫌な想い出の多い薬である。抑うつ感が酷く通勤電車内でへたり込んでしまうようなどん底の時代、この薬で無理矢理気分を盛り上げて何とか仕事を続けた時代もあったが、最終的に副作用だけが残り就労不可能な状態になってしまったという、酷い時代を象徴する薬でもある。俺的にはこの薬は「気分の前借り」に過ぎず、必ず無惨な反動が来る。人によってはこの反動がさほどでもなく、主作用の恩恵にあずかれる人もいるらしいが、相性の悪い人だと鬱が悪化して自殺しかねないほど危ない薬だと個人的には思っている。酒すら楽しめない体質なので、この薬が合わなかった俺が特殊ケースかもしれないが、リスクの多い薬であることは間違いない。クスリはリスクです。至言なり。