架空の杜

The journey is the reward.

いろんな緩和はビジネス的には妥当だ

なんだかんだいいながら、同時接続ユーザーが毎晩15万超、継続ユーザー数が30万超というオンラインRPGとしてはドラクエブランドに恥じない大成功をしたドラクエ10です。

最近特にヘヴィーユーザー(俗称廃人)から「経験値もゴールドもカジノコインも大盤振る舞いしすぎで、ゲームとして大味になった」と強い批判が出ています。普通のユーザーの私(ライトユーザーよりはやりこんでいると思っている)でも、最近は何かにつけ気前が良すぎるなぁと感じています。

どのクラスタでもノイジーマイノリティの相手をしすぎては商機を失う

今文句をいっている人たちは、各種ステイタス(経験値・ゴールドの総額等)を得るために時間を投資してきた人たちです。現代において怒りが生じやすいシチュエーションとしては「労力・努力が軽く見積もられる」これがあります。生活保護受給者にたいするバッシングにも通底する心理です。

でもノイジーマイノリティって声が大きいので存在感は10倍増しぐらいあるけれども、実際の分布率からいうと数パーセントらしいです。(いわゆるネトウヨ的政治信条をもっている人たちは、統計学上でかなり精緻に算出されていて都市部で2%ぐらいだそうです) マイノリティの要望を聞きすぎると、一番の顧客であるサイレントマジョリティを無視してしまうことになります。

スクエアエニックス的には、3DS版導入後に参入してきた膨大な新規ユーザーを可能な限り継続ユーザーに定着させたい、これが最大の目標であるはずです。そのためにはWii版当時からプレイを続けている古参ユーザーとの格差を固定させたくはない、そうおもっているのでしょう。

新規優遇の各種キャンペーン

低レベルの場合経験値が大幅に上積みされる「エンゼルスライム帽」、煩雑に行われるメタルスライム遭遇率upキャンペーン。元気チャージが貯まるとドカンと経験値がもらえるメタル招待券システム。ストーリークリア後に加算される経験値の大幅上積みと、枚挙に暇がないないほど、優遇しています。

人口が増えてこそのオンラインRPG

オンラインRPGは参加者の多さがゲームの楽しさと質の最大の担保です。今後もサイレントマジョリティである、新規さんやライトユーザー等をどんどん優遇して欲しいです。文句をいっている人たちって、そうはいいながら緩くなったシステムを利用して荒稼ぎして、それはそれで悦に浸っているので、無視しても大丈夫です。廃人が廃人たる所以は結局は「ゲームを辞められない」ことにつきますので(笑)